サンタンデール県で環境などに配慮した栽培生産を続ける
秀逸な生産者『エルローブレ』
原種の1つティピカ種のみをセレクト!!
滑らかで明るい印象を持ち合わせた上品な味わい。
フレンチローストでは程よい苦みと柔らかくしっかりとしたコク。
チョコレート、ナッツ、ブラウンシュガーの甘さと余韻、オレンジの様な柑橘系の爽やかな切れ味が楽しめます。
コロンビアコーヒーの原点でもあるティピカ種の
香味『マイルドコーヒー』がここにあります。
<生産者情報>
農園名:エル・ローブレ農園 Hacienda El Roble
農園主:オズワルド・アセベド
所在:サンタンデル県ロス・サントス近郊メサ・デ・ロス・サントス
標高:1,650m
面積:320ha中300haが生産エリア。現在の栽培面積は270haで残りの30haはカトゥーラを植える予定。
品種:ティピカ
精製:発酵槽を使用した伝統的ウォッシュト
栽培トピック:
各区画にMicro Managerを配置している。労働者は収穫ピーク時で500人雇い、各区画に振り分けられる。
当分はティピカ、ブルボン、カトゥーラの3本立てでやっていくが、実験品種の出来がよければ追加も考える。ティピカ、ブルボンは2.5m×1.5mの間隔で3〜4,000本/Ha、カトゥーラの木は2m×1mの間隔で5,000本/Ha、の割合で植えられている。
ナーサリーではコーヒー(新しい6品種含む)、シェードツリー、ハーブが植えられている。コーヒーは3ヶ月藁の下で発芽を待ち、ブラックポットに移し変えた後、4ヶ月育てる。農園への植え替えは雨季から外れるように計画されている。ハーブは食用、及び薬用。農園内の食事、及び虫刺され、腹下し等は全てここで育てられたハーブを使用する。
シェードツリーは各認証の基準に合うように計画的に育成されている(Bird Friendlyは1Haあたり10種類の木)。シェードツリーは農園内に高さが3層になるように植えられるが、今後は販売目的で成長の遅い、しっかりと堅い木も育成していく。
ウェットミル:自前。
【精製】
フリーウォッシュト。
新しいパルピング機械を2009年に導入。
今までは皮をむく部分が金属製だったが、未熟豆も相当数剥かれてしまうという難点があった。
新しい機械は樹脂製の柔らかい素材と金属の組み合わせで、より選別機能が強化されている。
製作会社の駐在員がおり、プロトタイプの機械はエル・ローブレ農園にて試用される。
【乾燥】
乾燥機は8つ、(横回転式が3つ、縦型2層式が5つ、最も古いものは100年以上前から試用している)。
水分値50%から11%まで乾燥させる。
アフリカンベッド、パティオもあるが、収穫期はまだまだ雨が多いため、あまり試用できない。
【レスティング】
乾燥させたパーチメントは麻袋(40kg入り)に入れられ、3週間休ませる。
倉庫のキャパは3,000袋(生豆換算で1,000袋)。
環境特性:
昼夜の寒暖差が大きく、昼間は30度前後、夜間は10度以下となる。
エル・ローブレ農園のあるメサ・デ・ロス・サントス地区は台地状に切り立った標高1650m前後の場所にあるが、南部の標高400m程度の峡谷から温かい風が吹き上げられ、朝方は濃い霧が発生する。
昼ごろからはBucaramangaから冷風が吹き、17時頃までに気温を急激に下げていく。
この寒暖差のおかげでチェリーは濃い甘みをもつ事ができるとのこと。
灌漑:
コロンビア平均降雨量が1,800mm/年であるのに対して、この農園では950mm/年程度しかなく、水量の確保が至上命題となっている。
対策として灌漑設備(Drip System)を導入中。
現在は300Ha中132Haでを稼動させ、このエリアでの収穫・品質状況を確認している。
この設備の稼動により開花時期をコントロールし、現在5%程度のミタカクロップを50%程度まで
高めたい考えであったが、天候不順により実現できていない(天候不順にもかかわらずある程度の生産量を確保できていると言えるかもしれない)。
現在カバーされていない残りの地域に関してはホースで水をまいており、灌漑設備が効果的である場合は更にエリアを拡大していく予定であったが、効果を得られたとは言い難い為実施していない。
また、敷地内には貯水池が4つある。
その他:
農園敷地外にはAcevedo家から寄贈した土地に建てられた学校があり、Oswaldから図書館、Royal Coffeeからパソコンの寄贈があった。
*豆のままの状態でお買い上げのお客様は密閉容器に移して常温で1ヶ月以内に
冷凍庫に入れた状態で2ヶ月以内に使い切るのが目安です。
粉にした状態でお買い上げのお客様は密閉容器に入れ必ず冷凍庫で保存し
1ヶ月以内に使い切るのが目安です。